ウォーカープラス - ワラウ

統合失調症の人からこの世界はどう見えている?発症した本人自ら描く漫画が大反響【作者に聞いた】

2024年4月20日

  • 統合失調症の患者から、この世界はどう見えているのか?体験した人でないとわかりにくい感覚を、発症した本人が描くコミックエッセイ「今日もテレビは私の噂話ばかりだし、空には不気味な赤い星が浮かんでる ~統合失調症の私から世界はこう見えた~」。23年に書籍として発売され、重版になるなど反響を呼んでいる。


    丁寧な心理描写や優しいタッチの絵柄が素敵と評価が高いこの作品。著者のHimacoさんは、果たしてどんな思いを込めて描いたのか。漫画を作ることになったきっかけや、伝えたいことを聞いた。


    11 (書籍より抜粋)


    ※症状の内容には個人差があります。漫画はあくまでHimacoさんの体験を元に描かれたものです。


    患者自らが描く「世界の見え方」がリアル


    100人に1人が罹患すると言われる 「統合失調症」。決して珍しくはない病気だが、幻覚や極端な妄想など、症状が通常の精神状態からはかけ離れているため、その理解は必ずしも進んでいるとは言えない。


    Himacoさんは22歳のころとても不思議な感覚を得た。頭が回りすぎるくらい回転して鋭敏になり“思考が飛躍”。脳が勝手に、どんどん小さな情報を拾ってはストーリーを作ってしまうようになる。

    続きを読む