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国内では10年ぶり!「デ・キリコ展」が東京都美術館で4月27日から開催。音声ガイドにムロツヨシが初登場

2024年4月19日

  • 20世紀を代表する巨匠のひとり、ジョルジョ・デ・キリコの展覧会「デ・キリコ展」が2024年4月27日(土)から8月29日(木)まで東京都美術館で開催される。デ・キリコが描いた世界をたどる、日本では10年ぶりの大規模な個展となる。


    《形而上的なミューズたち 》1918年、油彩・カンヴァス


    ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)は、イタリア人の両親のもとギリシャで誕生。1910年ごろから、簡潔明瞭な構成で広場や室内を描きながらも、歪んだ遠近法、脈絡のないモティーフの配置、幻想的な雰囲気によって、日常の奥に潜む非日常を表した絵画を描き始める。後に「形而上絵画」と名づけた1910年代の作品は、サルバドール・ダリやルネ・マグリットといった後のシュルレアリスムの画家をはじめ、数多くの芸術家に衝撃を与えた。1919年以降は伝統的な絵画技法に興味を抱くようになり、古典絵画の様式へと回帰していく。それと同時に以前の形而上絵画の題材を取り上げた作品も頻繁に制作するなど、90歳で亡くなるまで創作を続け、絵画や彫刻、挿絵、舞台美術など幅広く、数多くの作品を残している。

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