わが子の発達をほかの子と比べてしまう…「ふたりぼっち」の時間がやがて笑って見守れるタフさに【作者に聞く】
2024年5月10日
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知的障害+自閉スペクトラム症の長女とイヤイヤ期の次女の育児に奮闘しながら、自閉症育児の悲喜こもごもを発信しているにれ(@nire.oekaki)さん。子どもの成長への不安や悩みを赤裸々に描いていて、大きな反響を呼んでいる。
にれさんが新たに描き下ろした漫画とエッセイを加えた電子書籍「今日もまゆみは飛び跳ねる~自閉症のわが子とともに~」が発売された。
ウォーカープラスではこの電子書籍の中から特に印象的な漫画を、にれさんのエッセイと共にご紹介。日々思い悩みながらもなんとか前に進むママと、確かに成長していく娘の姿を描く、共感必至エピソードをお届けします。
ふたりぼっちで過ごした時間
同年代の子ども達の集まる場から足が遠のくと、スッと気持ちがラクになりました。そしてまゆみと一緒にどんどん人のいない所へ行くようになり、よその子を見てはひとりでに傷ついていた自分の心にも気づきました。
視界に入る子をまゆみと比べたくない、出かけるだけで謝ってばかりになる毎日に疲れた、もう誰にも会いたくない……当時の私はこんな気持ちでいっぱいでした。家に籠りたくなる日もありましたが、外遊びで少しでもまゆみの発達を促したい思いに駆られて外へ連れ出すことだけは頑張っていました。